トピックス・・・ハワイから情報発信!


HDA Dental Convention 2016


2016.02.26
1月は、毎年恒例のデンタル コンベンションが行われます。今年も、1/21・22の2日間にわたって、ハワイ コンベンションセンターにて盛大に行われました。今回は、日本から7人の歯科医師の先生方の、コンベンション参加を含む研修ツアーも同時進行でしたので、大変忙しい一週間となりました。
このコンベンションでは、主にハワイ州で歯科診療に従事する人々が参加しますが、他州や、海外からの参加も可能です。特に歯科医師の場合、自国の歯科医師会会員であれば、コンベンション登録費用はおよそ2万円で済みます。同時通訳はつきませんが、別途参加費を払って英語でのレクチャーに参加することも出来ます。これらのクラスは、CEクレジットと言って、2年毎の歯科医師、歯科衛生士免許の更新時に必要な、時間数を提供する勉強会の様なものです。各メーカーがブースを並べる展示場を見学したり、日進月歩を続ける、歯科医療の最新情報を入手する、一年に一度のまたとない機会でもあります。
日米バイリンガルの歯科衛生士が、出発前のコンベンション登録手続き代行から、ハワイ到着後、宿泊先ホテルとコンベンション会場の送迎車の手配、コンベンション会場内でのエスコート及び通訳としてお手伝いしています。米国だけで入手可能な製品について質問をしたり、日本と米国での歯科製品の相違点を観察したり、価格を比較したり、ご希望に応じて歯科製品購入のお手伝いもしています。
今回は、午前中の約2時間、エクシビション会場を回り、米国のデンタルショーの雰囲気も味わい、様々な製品を見てまわりました。中でも、先生方の目を釘付けにしたのは、新しいホワイトニングの器具でした。ライトキュアは、可動式で診察室でなければならないわけではなく、待合室でもどこでもできるところが画期的でした。更に、20分という短時間で済むこと、知覚過敏のひどい私も試してみましたが、ジェルが大変マイルドで、しみないことなど、従来の問題点を、可能な限り解決している確かに魅力的な製品でした。
毎年、9月下旬より、コンベンションの登録及びクラス参加の申し込みが始まります。これより、コンベンション開始一ヶ月前の12月の上旬までは、アーリーバードスペシャルと言って、早割料金の適応を受けられます。将来、ハワイでの、コンベンションに参加をご検討の方の参考になればと思い付け加えました。2015年は、ご愛読、又、ハワイ研修ツアーご参加頂きまして、有難うございました。2016年も、益々、新しい、内容の濃い、高品質で皆様にご満足頂ける研修ツアーを企画してまいります。どうぞ宜しくお願い致します。


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ハワイ大学歯科衛生士クリニックでの 患者体験


2016.01.31
今回は、2015年より開始した実体験型セミナー、"UH Dental Hygiene Clinic Clinical Experience"について、レポートしたいと思います。

ハワイ大学には、唯一の四年制歯科衛生士学校があります。そこには、学生が臨床実習を行うクリニックも学課内に併設されています。三年間のプログラムで、合計でおよそ100人の患者さんを実習していくのが卒業の条件です。しかも、その患者さんの半分以上は、学生が自ら探して来なければなりません。学生達にとって、誰かが、時間を割いて、自分達の学習のために患者さんになってくれるというのは大変有難い事なのです。

かたや、この米国での、歯科衛生士教育について興味を持ち、どのように学生達が教育、訓練され、優秀なクリニシャンになっていくのか、視察、見学を希望している方がたくさんいます。ハワイ大学、歯科衛生士クリニックでの患者体験は、この双方のニーズを満たし、お互いに学び合う事のできる理想的な研修と言えます。


研修に先立って、まず、直前にご自身のの歯科医院の歯科衛生士にクリーニングをしてもらいます。歯科衛生士が研修を受ける場合は、同僚の歯科衛生士にクリーニングをしてもらうと良いでしょう。そして、更にハワイ大学の歯科衛生士学課の学生にクリーニングしてもらうと、そのテクニックの違いや、結果の違いをのちに検証し、より優秀な歯科衛生士になる為の課題にする事ができます。


この研修のプロセスは、出発前の、問診票や、レジストレーションフォームの記入に始まります。ハワイ到着後、研修1日目は、歯石の付着具合により、ケースタイプに分ける、スクリーニングに参加し、いよいよ本番の、二日目の患者体験へと続きます。およそ9枚にわたるカルテの作成を実際に体験し、米国の歯科衛生士が、どのような教育、訓練を受けているのか、自らクリーニングを受けながら観察していきます。


学生達は、患者となって提供された、一人ひとり異なる口腔から、想像以上のものを学んでゆきます。この、100人に及ぶ臨床数をプログラム内でこなして卒業してゆく事が、卒業後、直ぐに即戦力になる優秀な歯科衛生士を生み出している理由なのかもしれません。

この研修に、過去に参加していただいた歯科医師、歯科衛生士の方々からは、いずれも、好評を頂いています。これからも、引き続き、ハワイ大学との連携を深め、ますます学びの場を数多く提供していきます。


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HDHA ( Hawaii Dental Hygiene Association )
アニュアル コンベンション


2015.12.14
去る11/14-11/15の2日間、ワイキキにあるホテルの、 The Mordernで、第24回HDHA アニュアル コンベンションが行われました。 ハワイ州でライセンスを持つ歯科衛生士達が、一年に一度一堂に会す素晴らしい集まりです。2日間、共にセミナーで知識をアップデートし、HDHAの組織としての働きを理解し、助け、続く歯科衛生士学校の学生達を激励し歯科衛生士同士の交流を深めることを目的として、沢山の歯科衛生士が集まりました。

理事会からの、活動、収支報告に始まり、現理事から新理事への交代の誓約式、続いてハワイ大学歯科衛生士学課の学生による、テーブルクリニック入賞者へのスカラシップの授与式。2日間で、合計12CE クレジットを得ることのできる、中身の濃い4種類のクラス、数々の歯科業者ベンダーによるブース、最後は、サイレントオークションで終了した大変内容の充実したコンベンションでした。

中でも、今年のコンベンションでは、Mrs. Kubaの退任発表があり、私達教え子達は大変感慨深く、そのスピーチに聞き入りました。Mrs. Kubaは、私達ハワイで働く多くの歯科衛生士を送り出した、ハワイ大学歯科衛生士学課の主任教諭を約30年勤めた、大変有名な教諭です。教鞭を持つ時や、実習中の厳しい顔から一転して、時には、母親のように親身に学生を励まし、見守り導いて下さり、多くの卒業生にとって、Mrs. Kubaは、とても大きな存在でした。退任後も、決して忘れられることはないでしょう。

ハワイの歯科業界従事者が集まる、毎年1月のHDAのコンベンションと異なり、HDHAは、歯科衛生士だけの会合なので、歯科衛生士同士の団結を強めるのには、最適な機会です。世代も、20才代から60才代。まだ少人数ながら、女性陣に混ざって、男性の歯科衛生士の姿も見えます。顔見知りの、ホノルル在住の歯科衛生士の他、ハワイ島、マウイ島などの、隣島から出席している歯科衛生士との親睦も欠かせません。ハワイの歯科衛生士の層の厚さを実感しました。

今年度より、時間の許す限り、HDHA理事会にお手伝いとして参加し、少しづつ組織について学び、いずれは、何か貢献出来るようになりたいと思っています。このトピックスの誌上を借りて、随時ご報告していきますので、ご期待下さい。


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10月は、全米歯科衛生月間の月

2015.11.1
10月の米国の風物詩と言えば、勿論ハロウィーンが代表的ですが、同時に歯科衛生月間の月でもあるのです。その歴史を紐解いてみると、2009年にADHA ( The American Dental Hygienists' Association )と、米国のチューインガムで有名な、the Wm. Wrigley Jr. Companyがタイアップして、口腔衛生の継続的維持の重要性の認識度の向上を目指すために、強化月間として毎年10月に定めたとあります。その活動も継続され、今月で6年目になります。

今月は私達歯科衛生士が特に力を入れて、良い口腔衛生の維持を啓蒙しています。
"DAILY 4"というスローガンをたてて、患者さんにシンプルでわかりやすく、口腔衛生教育を施すのです。




"DAILY 4"とは…
1. 毎日、最低2回歯磨きをする。
2. 毎日、デンタルフロスをする。
3. 毎日、殺菌性の高い口腔洗浄液で口をゆすぐ。
4. 毎日、シュガーフリーガムを噛む。

この4つの事を毎日欠かさず実行することは、口腔衛生のみならずその良い習慣をもって、全身の健康にも関与し利益があるということを、チェックアップとクリーニングに来たすべての患者さんに話し"DAILY 4"を奨励し、その定着を目指します。

米国大手のチューインガム会社、Wrigleyでは、Wrigley Oral Healthcare Programs (WOHP) が、25年以上に渡り、チューインガムを噛むことによって生じる利益と恩恵についての、独自の臨床実験をサボートしています。

シュガーフリーガムが、口腔衛生にもたらす恩恵。
1、唾液の分泌を促す。
2、高酸度の歯垢のHp-を中和する。
3、歯を強くする。

私達、歯科衛生士が、シュガーフリーのガムは、毎日の口腔ケアーにとって便利なものだということを、患者さんに理解してもらい、DAILY 4の定着を促すのがこの10月の目標です。クリニックの外では、長い間歯科医院にご無沙汰している友人などに、クリーニングとチェックアップの予約を取るように声かけも忘れません。

ハロウィーンを皮切りに、ホリデーシーズンにはいっていく米国では、キャンディ、チョコレート、クッキーなどの甘いお菓子を食べることの多くなる季節です。"National Dental Hygiene Month"の10月から、私達、歯科衛生士は、口腔衛生の啓蒙に、ますます忙しくなっていくのです。



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43年間の歯科衛生士人生を振り返って・・・

2015.10.10
近頃は、ハワイもやっと涼しくなり、秋の気配さえ感じさせるようになりました。秋といえば、一年の終盤に差し掛かる頃…今回は、歯科衛生士としてのキャリアの終盤を迎え、四十三年間の臨床生活に、めでたく終止符を打つことを決め、九月末をもって、現役歯科衛生士を引退した、尊敬する、大先輩の友人に、その歯科衛生士人生を振り返って貰うべく、インタビューをさせてもらいました。

結果的に、四十三年間という一生の仕事となった歯科衛生士という職業。歯科助手のアルバイトから初めたが、どうしても歯科衛生士になりたかったわけではなかったのだと言います。初めは秘書の仕事を考え、教師もいいな、と思ってそうですが、最終的に、仕事を家に持ち帰る事のない、歯科衛生士の仕事を選択したのだそうです。

歯科衛生士として働いて、何が一番良かったかと聞くと、この四十三年間、何千人という患者さんとの出会いがあり、また、その患者さん達の人生に触れるにつけ、自分を常に振り返り、自分の人生に感謝できた事だそうです。

四十三年の間、燃え尽きそうになった事は?との質問に、まさに、今燃え尽きた、と言っています。それまでは、毎日が常に一生懸命で、燃え尽きそうになったり、ましてや、他の仕事に転職する事を考えたりする事等は、一切なかったそうです。驚きました。

ほぼ半世紀、歯科業界の移り変わりと共に歩んできて、テクノロジー等、どんなことが一番眼を見張る変化だったかというと、インフェクションコントロールに対する認識の変化だったと言います。昔は、ディスポーザブルなどというものはなく、そう言えば、手袋もマスクもせず、患者さんに触れていた時代がありましたっけ、と二人で当時を振り返りました。

印象に残っている患者さんについて尋ねました。一度だけ、刑務所に服役中の囚人を診療した事があったそうです。囚人の母親が、院長先生と親交があった縁で、一度で良いので、刑務所の中でのケアーでは無く、普通の人と同じ様な診療を受けさせてやりたい、という、家族のたっての願いが実現したのです。手錠をかけられ、二人の看守に付き添われながら、朝一番の患者さんの、更にまた一時間早く、誰もいないうちの診療だったそうです。何と言っても、チェアーに座っている患者さんは、罪を犯した人、恐ろしくなかったといえば嘘になると振り返っていました。何事も無く、無事に、普通の患者さん同様に診療が終わった時は、ホッとし、また、良い行いができたと、感慨無量だったそうです。

日々の臨床でのモットーは、常にベストを尽くして、診療に当たる事。
四十三年前といえば、まだ、家庭に入り、子育てに専念する人が多かった時代。自分の仕事を持ち、自立したいと、職業婦人のパイオニアとして、二人のお嬢ちゃま達を育てながらの、家庭と仕事の両立は、決して簡単ではなかったはずです。それでも、私の見てきた彼女は、とても上手に人生でのバランスをとりながら、淡々と物事をこなしてきた様で、私は、いつもとても尊敬していました。

最後に、引退後の楽しみを聞くと、可愛い二歳になる男の子のお孫さんと、一緒に時間を過ごすこと、と笑顔で答えが返ってきました。彼女のいなくなった職場は、本当にポッカリと穴が空いた様で、まだ、寂しさを拭いきれませんが、彼女の第二の人生が、幸せに満ちる事を、今は願ってやみません。歯科衛生士として、その長いキャリアに最高の敬意を表し、最愛の友人の末長い健康を祈るばかりです。



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八月、日本出張のご報告

2015.09.16
夏真っ盛りの七月末から八月の第一周にかけて、歯科衛生士関連の仕事で、日本に行って参りましたので、その充実した一週間のご報告をしたいと思います。

まず、日本に到着して最初に伺ったのは、静岡市内の歯科衛生士会でした。バイオティーンで有名なティアンドケィさんのご協力で、静岡歯科衛生士学校の小宮山先生とのセッションが実現しました。四人の現役の歯科衛生士の方々の参加もあり、日米の歯科衛生士の違いや働き方の違いなど、熱い話し合いが繰り広げられました。

8/2は、いよいよ、今回の出張のメインでもある、日本歯科大学での講演です。日本、ホノルル共に、仲良くお付き合いさせていただいている、矯正器具を専門に扱う大手歯科技工会社の、Aso Internationalに協賛して頂き、実現の運びとなりました。歯科医師、歯科衛生士、その他を含むおよそ50人ほどの聴衆に、ハワイで歯科衛生士になる方法、日米の歯科衛生士の違いや、その働き方の違い、実際のアメリカの歯科衛生士の一日など、写真を交えたスライドで、約2時間講演させていただきました。講演後は、何人かの歯科医師や、歯科衛生士の方々が、個人的に自己紹介や質問などに来てくださり、情報発信者として、まずまずの手応えを感じることができました。講演後、一ヶ月以上経った現在も、メールのお返事に忙しくしているのは、嬉しいことです。

講演後、Aso Internationalの阿曽社長から、新潟にある明倫短期大学の先生をご紹介頂き、大変充実したミーティングを持たせていただきました。今後、共に同じビジョンで優秀な歯科衛生士の育成のため、協力し合うことで合意しました。

日本歯科大学での講演の翌日は、親しくしていただいている二人の歯科医師の方々と、午前中二時間のパワフルミーティングでした。この先生方はいずれも、予防歯科を中心とする診療方針で、大勢の歯科衛生士を雇う、大変成功していらっしゃる先生方です。この日の議題も、いかにして米国式の予防歯科のシステムを導入していくか、それに伴って必要になっていく、有能な歯科衛生士の育成についてでした。

午後からは、ハワイ大学カピオラニ校でのレクチャーで、長年親しくさせていただいている、名古屋の、ユマニテク歯科製菓専門学校の見学訪問と、校長先生、教員の先生とのミーティングでした。校舎内の設備を丁寧にご案内、ご説明頂き、更に今後のレクチャーのコンテンツについても、内容の濃い話し合いをすることができました。11月には、70名近い学生の皆さんを、又、ハワイ大学カピオラニ校で、お迎えします。

今回の出張の最終地は、高松市にある、穴吹医療大学校歯科衛生士科です。この学校とも、ハワイでのレクチャーを通じて、随分長いお付き合いになります。学校の施設の見学に続いて、本場讃岐うどんの夕食をご馳走になりながら、今後の歯科衛生士育成に関して、議論を戦わせました。現役の学生の皆さんとの交流も、貴重な日本土産になりました。

今回の日本出張にあたって、Aso International の阿曽社長をはじめ、沢山の方々に、大変お世話になりました。この場をお借りして、お礼申し上げます。又、沢山の新しい出会いに、感謝しています。




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HDHAピクニック@アラモアナビーチ

2015.08.01
去る7/12(日曜日)、ハワイ(Hawaii) デンタル (Dental)ハイジニスト( Hygienist) アソシエーション(Association)のピクニックが、アラモアナビーチにて行われました。前日までの雨模様にお天気が心配されましたが、蓋を開けてみれば快晴の一日となりました。
歯科衛生士学課の学生二人を含めた、現役の歯科衛生士達とその家族の約15人が集いました。

前会長、現会長、次期会長が揃い、今後のハワイに於ける歯科衛生士を取り巻く環境について熱く議論を交わしたり、電動歯ブラシなどの新製品の特徴に関して学んだり、アップデートすることがたくさんありました。日々の臨床の現場での様々な事例について意見を交わしたり、現役歯科衛生士から、後一年で卒業して現場に出て行く歯科衛生士学課の学生達へのアドバイスなど、会話は途切れることなく続いていきました。

日頃、忙しく患者さんの診療に追われる私達歯科衛生士が、こうして一同に会し夏の一日を共に過ごすというのは、大変意義のあることだと思います。歯科衛生士学校時代の同級生など、きまった何人かとの交流はあっても、学年、出身校、世代を超えた情報交換はなかなか機会に恵まれないのが現状です。HDHAは、様々なチャンスを利用して、ハワイで働く歯科衛生士達がより多く知り合える場所と機会を提供しています。 これらのアクションは、ハワイにおいてプロフエツシヨンとしての歯科衛生士の団結を促し、私達がより良い条件で働ける環境を整える原動力となり、強いては、法律的にも歯科衛生士という職業を守ることにもなるのです。

この日のビーチピクニックは、ハワイローカルスタイルでポトラックでした。参加者それぞれが、思い思いの食べ物を持ち寄りました。自慢の醤油チキンを作って持ってきた人、手作りのデザート、サンドイッチや、ボリュームタップリの揚げ物まで、バラエティーに富んでいました。この様に、ビーチに気軽に集まってピクニックができるのも、ハワイならではですね。今後も益々、このような楽しい集いを通して、少しでも多くの歯科衛生士達がHDHAの活動に興味を示し、サポート体制が強化されていくことを期待して止みません。







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歯科衛生士の社会貢献

2015.07.05
今回は、五月末にハワイ大学で行われた、毎年恒例のスペシャルオリンピックでの歯科衛生士の社会貢献についてご紹介しましょう。

スペシャルオリンピックの歴史は、1968年にイリノイ州シカゴで第一回目が開催されたことに始まります。ここハワイでは、10年以上に渡りハワイ大学を始めとする各所で毎年開催されています。
スペシャルオリンピックとは、知的障害者や身体的障害を持つ人達に、スポーツを通して身体的発達の継続の機会を提供し、勇気づけ、競技で競い合う楽しみを、その家族、友達、他の競技選手と分かち合うために行われています。

スペシャルオリンピックでは、ボランティアの歯科医師、歯科衛生士、その他、歯科医療に携わっている人達によって、参加選手達の口腔内スクリーニング及び口腔衛生指導が行われています。ハワイ在住の歯科医師、ハワイ大学歯科衛生士学課教員、現役歯科衛生士、歯科衛生士学課学生など、多数のボランティアが参加し、このスペシャルオリンピックを支えています。このようにして、私達歯科衛生士は、自分達の知識や技術を持って、地域社会にご恩返しをしているのです。

ハワイ大学歯科衛生士学課時代には、スペシャルオリンピックへのボランティア活動の他に、ホームレスシェルターへ出向き、ホームレスの家族へ口腔衛生指導をしたり、地元小学校で子供達にブラッシング指導をおこなったり、アルコール依存症支援団体からの患者さんの歯のクリーニングをしたり、歯科保険を持てない人達に、安価で歯科衛生予防診療等を提供したりしました。

スペシャルオリンピック等の毎年行われているイベントに参加すると、顔なじみの競技選手ができたりして、彼らとの友情を培うこともできます。歯科医療従事者としての責務を果たしながら、このようなボランティア活動の機会を通して地域社会に貢献することは大変有意義なことです。




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日本での講演会

2015.06.07
いつもでしたら、月々のハワイや米国での歯科情報を、トピックスとしてお届けしていますが、今回は八月に東京で行われる、私のセミナーについてのお知らせをさせていただきたいと思います。

日頃より、日米両国で、歯科衛生士のライセンスを持つ特異な存在の私として、何か貢献できることはないだろうかと考えてきました。私だから知っている日米歯科衛生士の働き方の違いや、日米歯科事情の相違点等の情報を提供することによって、歯科業界において両国の橋渡しになることが、ハワイ大学時代からの私のビジョンでした。日本で、16歳から歯科助手として歯科業界に従事してきた一人として、その長い経験や、日米両国に渡る知識で、日本の歯科医師・歯科衛生士の皆さんの夢の実現のお手伝いができればと思います。
五年間ハワイ大学カピオラニ校にて、契約講師として歯科衛生士を目指す将来のある歯科衛生士学校の学生の皆さんに講義をしたり、株式会社スリークォーターのハワイスタッフとして、数々の現役の歯科医師の先生方、歯科衛生士、またクリニックスタッフの方々にコンサルティングやワークショップを通して、様々な情報を提供してきました。その根底には、日本の歯科衛生士の人達が、今よりもより良い環境で、やりがいを持って働け、自身のスキルもアップさせることができ、社会的認知度も、収入も満足出来るものになればよいという思いが常にあります。この度の講演を通して、米国のスタイルを提唱することにより、日本の歯科医師の先生方に、日本においても、米国式の経営でいかに歯科衛生士と手を組んで、より良い歯科医療を提供しつつ、経営的にも利益を出していかれるかご理解して頂ければ本望です。
この度は、アソ インターナショナル(歯科矯正器具を専門に扱う歯科技工所)の社長である、阿曽社長のご好意で、初めての日本での正式な講義が実現の運びとなりました。
私のセミナーを受講していただくと、アメリカの歯科事情、アメリカの歯科衛生士について、更に、アメリカで歯科衛生士を目指す方には、具体的にどのように始めれば良いか等について深く理解していただけます。通常は、ハワイ大学カピオラニ校での講義に組み込まれている内容も、今回は東京でお話しさせていただきます。より沢山の方々の御参加を心待ちにしています。東京で皆さんとお会いするのを楽しみにしています。



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ハワイ大学歯科衛生学科の卒業式

2015.05.25
ハワイは、常夏の島だと思っていませんか?ハワイにも、一応季節が存在します。11月頃から始まる雨季。2月はとても寒く(と言っても、観光でくる人達は、海に入りますが…) 4月になるとやっと春になり、ハワイらしいギラギラした日射しが戻ってきます。

5月の行事に向かって、世の中が気ぜわしくなってくるのもこの頃です。5月第二日曜日の母の日に続いて、各地で卒業式が行われるからです。高校生達は、プロムなどの行事ともに、高校生活最後の期末テストやレポート提出、プロジェクトの完成など、卒業式のその日まで気を抜けません。大学生も然りです。米国の大学は、入学するのは比較的やさしいのに対して、全ての単位を履修して卒業するのは大変に難しいので、大学の卒業式は大きな意味を持っているのです。

ハワイの卒業式では、レイが活躍します。生の花で作るレイ、リボンで作るレイ、キャンディレイなんていうのもあります。手づくりでリボンで作るレイの色は様々です。各学校には、スクールカラーがあり、(例えば、オバマ大統領が卒業したプナホスクールは、黄色と青。ハワイ大学は、緑と白と言った具合です。) そのスクールカラーのリボンを使ってレイが作られるからです。

この頃、ハワイ大学歯科衛生士学課には、嬉しい知らせが続々と届きます。国家試験の合格通知が、学生達に送られてくるからです。続いて、ピンセレモニー(日本の戴帽式に当たる)、そして大学の卒業式と、目の回る忙しさです。そして、卒業にまつわる行事が全て終わると、いよいよライセンスを持つ歯科衛生士として、就職活動を始めます。このように、ここハワイでは、毎年5月には約20人の新卒の歯科衛生士が誕生します。3年間の厳しい訓練と勉強を終えて、並々ならない努力の末、ライセンスを取得して参加する卒業式は、言葉では言い表せられない感極まるものがあります。




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復活祭(イースター)

2015.04.10
毎年、カレンダーによって多少前後しますが、米国では三月の終りから四月の始めにかけて、イースターウィークエンドと言ってGood Fridayの金曜日から復活祭当日の日曜日迄、三連休にしてイースターを祝います。
もともとは、宗教色の濃い祝日も今や国民的な祝日になり、歯科医院などの小さなクリニックは休診にするところがほとんどです。

教会など様々な集会場では、イースターエッグハンティングが行われ、子供達は色とりどりに染められた茹で卵を草むらの中に見つけたり、イースターのシンボルでもある、ウサギの着ぐるみを着たマスコットキャラクターと一緒に、記念写真を撮ったりして楽しみます。

イースターの前日には沢山の硬茹で卵を作り、それを食用インクでカラフルに染めたり、マジックやクレヨンで模様を描いたり、ステッカーを貼るなどして準備に追われます。本当の卵ならいいのですが、中にはプラスティックのパステルカラーの卵型をした入れ物に、チョコレートや、キャンディを入れたものもあります。子供達を喜ばせるためなのでしょうが、ハロウィン、クリスマス同様、何もわからない幼い子供達が、またこの機会に砂糖漬けにされるのは、私達歯科業界人にとっては大変心が痛みます。

スーパーでも、この時期商魂たくましく、イースターバージョンのパステルカラーの包みのお菓子が山のように積まれます。とはいっても、場所によっては春の到来を告げるものであったり、春休みに自宅へ戻る大学生達の、
つかの間家族で過ごし共に祝う週末であったり、米国の文化の一つとして深く浸透しているホリデーの一つです。

我が家の子供達はすっかり大きくなり、イースターに、エッグハンティングに行く機会はとっくになくなってしまいましたが、娘が幼い頃、ホノルルにあるハワイ州知事官邸の庭で行われたエッグハンティングに行ったことは、今でも良い思い出です。ここハワイでも、この週末、復活祭を迎えます。どうか、子供達の口の中に虫歯が増えませんように…


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米国の文化と歯並びの話

2015.03.06
2015年、新しい年が明けてもう3月になってしまいました。春が近づき、アイリッシュの人達の祝日、セントパトリックデーに続き、月末にはイースターの祝日と、今月もまた忙しくなります。卒業を間近にした高校生達にとっても、これから5月の卒業式迄気が抜けません。今回は、米国の文化の一つ、プロムについてお話しましょう。

米国では高校の4年間、早いところでは中学校の高学年から、バンクゥエット、プロムと呼ばれる社交パーティが学校行事の一つとして行われます。ここでは、男子生徒がどのようにして、女子生徒にアプローチして、カップルとしてパーティに来てもらうかを高校時代に経験し学びます。パーティのドレスコードはフォーマルなので、限られた予算の中で工夫して、男子生徒はスーツ、女子生徒はドレス選びも学びます。パートナーのドレスの色が決まったら、その色に合わせてパーティで持つブーケや、ブートニア、またネクタイを用意します。パーティ当日は、男子生徒は女子生徒のエスコートの仕方を学び、社交界での立ち居振る舞いを実践で習得して行きます。パーティ会場への送迎や門限など、両親も含めて話し合います。特に最終学年のシニア達にとっては一大行事です。一生を通して、様々な行事にカップルで出席することがほとんどのアメリカで、レディファーストの精神にのっとり、アプローチ、エスコートの仕方を、学校教育の中で子供の頃から学ぶのは米国ならではのことです。プロムは、大抵4、5月に行われるので、今月男子生徒達は必死でお目当ての女子生徒にプロポーズします。15歳の我が次男も、ソフモアバンクゥエット(高校2年生)に誘うのに、ガールフレンドにブーケを渡してプロポーズしていました。つい最近では、サッカー決勝戦で優勝を飾ったそのフィールドから、プロポーズを試みたシニアの選手がいました。こんな風に、皆んなの前で素敵にプロポーズされたら、とても断れないですよね。もちろん、意中の彼女の返事は、
"YES"でした。

さて、プロムと歯並びはどんな関係があるのでしょう?矯正歯科治療をして、歯並びを直している生徒達は、この高校時代最後のシニアプロムの前までに、矯正のブラケットが取れるのを目標に治療を進めていきます。男子生徒、女子生徒共に、シニアプロムには綺麗な歯並びで臨み、素敵な笑顔で思い出に残る写真を撮りたいからです。このように、米国社会では歯並びの美しい笑顔は、社交上大変重要であり、従って歯科矯正治療の占める意味合いも、また大きなものと言えます。

余談ですが、シニアプロム迄に歯科矯正治療を終え、プロム後無事に卒業した生徒達は、整った歯列を保つために曲がって萌えようとしている親知らずを、大学就学前の夏休みの間に全部抜いてしまいます。これも、よく見られる治療計画の一つなのです。









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Hawaii Dental Association Convention

2015.01.31
毎年一月には、恒例の、HDA (Hawaii Dental Association)主催のデンタルコンベンションが、ホノルル、ハワイコンベンションセンターにて、催されます。2015年度は、先日、1/15(木曜日)・1/16(金曜日)に行われました。エクシビションルームには、全部で150社近くのベンダーが出店し、全米各地からの10人以上の歯科医師・歯科衛生士などのゲストスピーカーによる、約三十クラスのCEセミナーが提供されました。私達歯科業界で働く全てのスタッフにとって、年に一度の大きな催し物と言えます。


歯科材料会社は、コンベンション割引と言って、コンベンション来場時にオーダーすると、中には25%もの割引を適応してくれるところもあります。地元のベンダーだけでなく、米国本土からも多くのベンダーが参加するので、私達にとっては、普段と異なるいろいろな物に接する絶好の機会と言えます。テクノロジーの発達で、昨今はオンラインでなんでもできるようになりましたが、それでもやはり、新商品を実際触れたり、匂いを嗅いだりして確かめられることは大きな利点です。毎年常連の顔なじみのベンダーとの、年に一度のたわいのないおしゃべりも楽しいものです。


また、コンベンションは、沢山のCE クレジットクラスを提供してくれます。二年に一度のライセンスの更新のために、歯科医師は二年間で32時間分のクラスを、歯科衛生士は二年間で20時間分のクラスを、それぞれ履修する必要があります。多くの歯科医師、歯科衛生士は、このコンベンションの機会を活用して、勉強会に出席し時間数を増やしていきます。クラスでは、開発されたばかりの最新の機械を使った治療方法の説明や、新しく発表された新製品の効果を既存のものと比較したデーターなどについて学んだりできます。歯科医師や、歯科衛生士だけではなく、受付や歯科助手を含むスタッフ向けのクラスも提供されます。患者さんにどのように対応していくか、いかにスタッフ間のコミュニケーションを円滑にしていくかなど、毎回盛りだくさんの内容です。


日々、忙しく患者さんの診療に当たっている私達歯科医療従事者にとって、また、コンベンションは、日頃疎遠になりがちな学生時代の同級生や旧友との交わりの時間でもあります。見る顔、見る顔が懐かしく、本来なら製品を見るために立ち寄ったブースの前で、すっかり話し込んでしまうことは珍しい光景ではありません。歯科衛生士学校時代の先生方とも、昔話に花が咲きます。見ると、働き始めた頃は若いお嬢さんだった同級生が、立派な三児のお母さんになっていたりしてびっくりしたりします。


二日間に及ぶ、大きな催し物で、沢山の知識をアップデートし、特別なコンベンション割引で、お得な買い物もでき、懐かしい友人達との旧交も復活させることができ、今年も実りの多いコンベンションが終了しました。Three-Quarterでは、日本在住の歯科医療従事者の、HDA Dental Convention参加の登録の代行から、当日の通訳、エスコート、更に、製品購入手続きの場合のサポートまで、一貫してお手伝いしています。2016年のハワイ、ホノルルコンベンションセンターで行われるデンタルコンベンション参加に興味のある方は、是非お問い合わせ下さい。







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ゆく年くる年

2014.12.31
皆さん、2014年も、もうすぐ終わろうとしています。今年は皆さんにとって、どんな一年でしたでしょうか?充実した、幸せに満ちた一年だったら良いと思います。私ごとですが、週6日、52時間、臨床で診療しながら、9月からウィークリーでブログを書き始めて、4ヶ月になります。沢山の方に読んでいただいて、お問い合わせもいただきました。それに伴い、幾つかのセミナーをさせていただく機会も与えて頂き、大変感謝しています。お陰様で、自分自身の成長を実感することができ、有意義な一年でした。


ここハワイでも、歯科衛生士の友人が、今年、Japanese Hawaii Dental Societyという、歯科関係に携わる方々に参加していただくコミュニティページを、フェイスブックで展開し始めました。私達、ハワイ住在の歯科衛生士としては、常に、ハワイからの情報を発信し続け、日本とアメリカの歯科業界会の架け橋になりたいと思っているので、2015年も、引き続き、活動し続けて行きたいと思っています。


2015年は、どんな一年になるでしょうか?日本では、第二次安倍政権のもと、医療関係の無駄に大きくメスが入り、逆に、医療費削減の為、歯科を含め、予防医療に力が入る一年になるようです。それは、私達、歯科衛生士にとって、ますます活躍の機会を得る可能性の一年になりそうで、とてもワクワクしています。日本での、歯科衛生士の質の向上は必須で、そのための色々なセミナーなどの提供のための、準備を進めて行く所存です。


一医療従事者として、常に患者さんの立場に立って、患者さんの一番望む診療、治療を提供するための努力を惜しまず、2015年も、限りなく、日米歯科業界の発展のために、貢献していきたいと思います。2015年も、Three-Quarter、及び、"ハワイ発、とっておきの歯科衛生士日記"を
どうぞよろしくお願いします。どうぞ、幸せいっぱいの、素晴らしいお正月をお迎え下さい。






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感謝祭 (Thanksgiving)

2014.11.30
米国には、連邦政府の祝日(国民の祝日)と、各州毎の祝日と二種類あります。ハワイに住んでいると、Kuhio day, Kamehameha dayといった、ハワイならでは祝日を迎えることがありますが、このようなState holidayは、銀行や郵便局などは通常通り営業し、私達歯科医院も、殆どの場合いつも通り診療します。


連邦政府の祝日のうち、独立記念日や、クリスマスなどのメインの祝日に並んで、11月の最終木曜日に祝われる、感謝祭 (Thanksgiving) は、日本の年末年始に匹敵するほど、盛大に祝われます。多くのオフィスは、木曜日、感謝祭の当日のみならず、そのまま、日曜日まで連休にして、Thanksgiving weekendとして、家族や、友人達と過ごします。日本でいう、お盆休みのように、帰省する人も多いので、各空港は、大混雑です。

感謝祭には、七面鳥をローストして食べるのが、伝統的な過ごし方です。日本では、七面鳥は食べませんが、鳥の丸焼きの二倍ぐらいの大きさだと、想像して下さい。ターキーの他に、秋の食べ物である、カボチャ、サツマイモなどで、サイドディッシュや、デザートを作って、家族や、友人達と、持ち寄りパーティをします。

我が家、富田家では、毎年恒例の、Thanksgiving Partyを開き、沢山の友人達と一緒に過ごします。シェフは、主人。当日の朝2時に起きて、ターキーを二つ作り始め、元ホテルオークラのパテシェの友人に、極上のパンプキンパイをオーダーするのが、慣わしです。ホノルルに家族のいない、日本からや、米国本土からの友人達との、時には、一年に一度の集いになります。




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ハワイのハロウィーン

2014.10.29
10月になるとアメリカでは、人々がソワソワし始めます。なぜかというと、ハロウイーンを皮切りにホリデイシーズンに突入するからです。10月31日のハロウイーン、11月最後の木曜日に祝う感謝祭、クリスマスにお正月と休む暇もありません。

日本ではお正月を盛大に祝いますが、ここアメリカでは、11月の感謝祭の方を盛大に祝います。大抵の職場は、木曜日から日曜日まで4連休になり、それぞれ思い思いに家族や友人とパーテイーを催して、ご馳走の七面鳥の丸焼きや、その他皆んなで持ち寄った得意料理を囲んで、終日飲んだり食べたりして楽しく過ごします。そうこうして忙しくしているうちに、気がついたら年が明けているといった具合です。

私達歯科衛生士としては、この時期はとてもハラハラします。なぜかというと、全米の人々、特に子供達が、この時期集中的に甘いお菓子にさらされるからです。ハロウイーン仕様の様々なチョコレートから、クリスマスプレゼントのクッキーなどの詰め合わせに至るまで、これでもかこれでもかとやってきます。ある年、ハロウイーンの日、私は、”Trick or treat” とお菓子をねだりにくる子供達に、キャンデイと一緒に歯ブラシをバッグに詰め、”お菓子を食べてもいいけど食べたらちゃんと歯を磨くのよ”と、啓蒙したことがあります。でも、年に一度のお祭りなので子供達は歯止が効きません。無理もないことです….

お祭り好きのアメリカ人は、ハロウイーンの時期になると、あたかもそれを口実に色々なところで仮装を始めます。私の勤務先の歯科医院もご多分にもれず、ハロウイーンの飾りには相当力が入っているのが伺えます。上司命令で、私も仮装を命じられました。色々考えた挙句、何とかコスチュームが決まりましたが、その状態で8時間患者さんを診療しなければなりません。はたしてどうなることやら….

このようにアメリカに住んでいると、季節毎に日本では味わえないような、楽しいこと面白いことに出くわします。多民族国家のアメリカでは、人々はそれぞれの文化や習慣を尊重し、楽しみながら共存しているわけです。興味深い事に、日系人の多いここハワイでは、お正月には、雑煮をはじめとするお節料理や、初詣などの古来からの日本の文化が人々の間に息ずいています。

お互い、楽しく無事に年末年始を過ごせること、すがすがしい気持ちで健康に新年を迎えられることを、皆んなが願ってやまないことは勿論言うまでもありません。年の瀬に向かいつつある今、又来年も患者さんとのさらなる良い信頼関係を構築することを目標に、この二ヶ月に渡るホリデーシーズンを、私達医療従事者も満喫するのです。



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私達がハワイのスタッフです!

2014.10.01
初めまして。ハワイ在住の、歯科衛生士の富田杏子です。これから、同じくハワイ在住の歯科医師の黒川英樹先生と共に、アメリカ、特にここハワイでの歯科医療や歯科衛生事情に関して、沢山情報を発信していきたいと思います。ウエブサイトとリンクしている、ブログ 「ハワイ発、とっておきの歯科衛生士日記」も、合わせてご覧下さい。






ハワイ現地スタッフのご紹介
歯科医師 黒川 英樹   Hideki P. Kurokawa, D.D.S.日本生まれ、ハワイ育ち。 6才の時、大学講師であった父親の転勤で米国ハワイに移住。シアトル、ワシントン州立大学卒業後、ワシントンD.C.ジョージタウン大学にて、歯学博士号取得。1986年より歯科医院開業。全患者の約50%が日本人。予防歯科と審美歯科に力を入れている。生涯教育として、Las Vegas Institute Advanced Dental Studies, Spears Educational center のクラスを引き続き受講。 Advanced Functional Aesthetics, Advanced Adhesive Aesthetic Dentistry, The Art of Direct Resin, Practical Occlusion for the Progressive Practice, Advanced Occlusal and Restorative Principals, Restoring Worn Dentitions.
趣味は、学生時代の友人らと旅行。特に、妻とともに米国本土に住む二人の娘達を訪ねること。日課は、愛犬とのビーチでの散歩。日系3世アメリカ人の妻に、二女の父。


歯科衛生士 富田 杏子  Kyoko Tomita R.D.H., B.S. R.D.H.東京都出身、神奈川県横須賀市にある、神奈川歯科大に隣接する、当時の日本女子衛生短期大学、現在の、湘南短期大学を卒業後、歯科衛生士国家資格、及び、免許を取得。日本にて、歯科衛生士として勤務。1997年米国ハワイ州へ渡米。2007年、ハワイ州立大学マノア校看護学部歯科衛生士学課卒業後、米国歯科衛生士国家資格、及びハワイ州歯科衛生士免許取得。2013年、ソフトテッシューレーザー資格取得、レーザーでの歯周疾患治療にも取り組む。現在、常勤、パートと二つのクリニックにて、週50時間勤務、約60人以上診療する傍ら、ハワイ大学カピオラニコミュニテイーカレッジにて、日本からの歯科衛生士学校の学生向けの講義や、ホノルル市内の開業医の訪問及び見学ツアーなども手掛ける。又、125人のメンバーからなる、グループRDHを主宰し、ハワイにおいての歯科衛生士間の円滑なコミュニケーションや、情報交換の場を提供している。趣味は、料理、旅行、美味しいものを食べること、ワイン、ジャズを聴くこと。日系3世アメリカ人の夫に、二男一女の母。
私達、スリークオーターでは、アメリカと日本の歯科医療情報の架け橋と成るべく、随時情報を発信していきます。読者の皆さんの、ご質問、ご要望にもお答えしながらのページ作りを目指していきます。ホノルル、及び日本国内での、歯科衛生士学校海外研修、個人クリニックの訪問、及び見学、歯科医院経営コンサルティング、従業員啓発セミナーなど、詳しいお問い合わせは、担当、野中まで。


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